2013年4月10日水曜日

今日は親父さんの葬式。服は昨日買った黒い長袖のポロシャツにしたは黒いカーゴパンツ。どうせ上から何か着させられるらしいのでなんでもいいらしい。
葬儀場につく。どうやら一番乗り。しばらくするとワラワラ親戚たちが集まってきた。親戚以外は呼んでないらしい。
日本と違い喪服を着る習慣がない。みんな完全な普段着、ぱっと見は葬式の参列者とは誰も思わないだろう。日本人は。
しばらくすると少林寺の坊さんみたいなのも来て、私達も孔子が着てるような服を着せられて準備完了。完了。
だが、服を着てるのは兄貴夫婦と女と私だけ、お母さんは着てない。あとから聞いたのだが年齢がほぼ同じなので、そういう人間は縁起が悪いから葬式のメインには立たないそうだ。なのでこの会場で一番故人と付き合いが薄い私がメインに立つという有様だ。
葬式会場は、中央に祭壇があり―これは日本と同じだ写真に花、違うのは棺桶が祭壇の裏側に置かれていることだ。参列者は父方の親戚、母方親戚が両側に別れて座る―教会の結婚式みたいに。所謂バージンロードにあたるところに私たちは黒い孔子は並んで立たされた。
少林寺の坊さんがお経を始めると、私たちは葬儀会社のおっさんの指示でタイミングよく土下座。
それが終わると祭壇の横に客に正対してたち、また土下座。それが終わるとまたバージンロードに戻り、土下座したり跪いて祈ったり。結構長い時間なので膝が痛い。葬儀会社は膝パットを配るべきだ。お母さんの時は膝パットを買っておこう。
そんな事を考えていると、兄貴が原稿を読みながらむせび泣いている。参列者はみんな釣られて泣いている。葬儀会社のおっさんたちはティッシュを配り始めた。サービスは悪くない。私も泣いてないがもらったので、涙をふく動作をして場を盛り上げる。
次に祭壇の裏側に連れて行かれ、死体と最後の別れ、やったぜ!親父さんは口がまた半開きになっており、なんか堺正章に似ていた。
それが終わると棺に釘をぶち込んで、出棺。
霊柩車はリムジンだった。私たち黒い孔子もリムジンに乗り込む。生まれて初めてだ。
火葬場につくと、直ぐに棺桶は焼却炉に放り込まれた。
そこで黒い孔子もお役御免。90分間またされる。
時間になると部屋に呼ばれる。骨は既に鉄の皿に移されており、ここからは日本と同じように親族が骨を骨壷に移す。
私たちは骨壷を持って、供養堂へ移動。糞豪華なコインロッカーに骨壷を納めてやっと終わりだ。
日本だと何か酒飲んだり何か楽しみがあるんだが、ひたすら泣いているだけ、つまらない。
特に私は死んでから一ヶ月も経っているので、今更泣けと言われても困る。

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