2014年11月26日水曜日

石油ストーブではしゃぐ

 私とラオポーが実家に帰ってきたから、暖房器具が足りなくなった。
 親父が自分の部屋のファンヒーターをくれたが、それも悪いので暖房器具を買うことにした。
 東京で一人で暮らしていた時に、ある時期どうしても石油ストーブが欲しかったが、当時石油を買いに行く手段が徒歩しか無かったので、諦めたことがある。そういえばその頃は震災のすぐ後で、輪番停電を連続で喰らって、5時間以上布団でくるまっている日々だった。いっちょ石油ストーブかってやろうじゃないか。
 台湾育ちのラオポーは石油ストーブどころか暖房器具一般に馴染みがない。まぁ台湾の冬もそれなりに寒いので、電気ヒーター的なものは売られているには売られているが、一般的に暖房器具がない家庭のほうが圧倒的に多い。石油ストーブも売られているには売られているが、日系の高級デパートにあるくらいだ。
 近所のリサイクルショップにラオポーと出かける。品揃えをみる限り完全に出遅れたようだ。暖房器具のコーナーに置かれているのはほとんどが、ガスヒーターだ。だが一台だけ石油ストーブがあった。四年ほど前の型だが、かなりきれいな状態だ。値札には6000円。悪くない。
 ラオポーは暖房器具に対し全く知識がないので、矢継ぎ早に頓珍漢な質問を浴びせてくる。私はNexus7で石油ストーブをどうやって使うのかを画像で見せてやる。焼き芋が作れて、電気代が掛からないというと、ラオポーは即決。石油ストーブを買う。
 久しぶりに灯油を買い、石油ストーブに火を入れる。懐かしい匂いと音。しばらくすると、あの暖かさ。最後に石油ストーブを使ったのはいつだ?まだ部隊にいた時だ。クソッタレ、懐かしい。
 ラオポーは早速、芋を銀紙で包んでいる。焼きあがると写真を撮りまくってFBに上げる。生まれて初めての石油ストーブにはしゃぐ。
 それを見ていた親父がわざわざ向かいのコンビニまで、餅と網を買いに行き餅も焼いてみろとけしかけている。
 だが結局、餅は焼かずに、FBのフレンドにみかんを焼いてみろと言われ、みかんを焼いている。
 そうやって食べる地方もあるらしい。湯気の出るみかんを食べると、大昔に食べてことがある気がする。いつだろうか。
 

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