2013年2月28日木曜日

深夜プラスワン―引き続き病室。
ここにいてやることは親父さんがトイレに行くと時に手を貸すだけ。朝までに10回くらいはトイレにいくのでほとんど眠れない。
ベッドの脇には簡易のトイレが置いてある。椅子に取り外しができる洗面器みたいなものがついたもので、お母さんが入院して直ぐに買ったものだが親父さんはずっと使うのを拒否していた。
だが今日はベッドから手を借りて立ち上がると、簡易トイレを指さした。もうトイレまでの数メートルも耐え難い苦痛なのだろう。
今まではトイレに連れて行くだけだったが、プラス簡易トイレの掃除もすることになった。と言っても掃除の方は女が全てヤッてくれたが。
朝になる。浅い眠り。メシの買い出しのついでにセブンの激辛おでんを喰う。
お母さんが午後には来る予定だと聞いていたが、その前に兄夫婦が子供をつれてやって来た。初孫を見て親父さんが久しぶりに笑っていた。私はiPod touchで二人の写真をとった。
兄夫婦が引き上げると、親父さんのお兄さん夫婦がやって来た。私にとっての義理の伯父だ。夫婦で簡単な日本語が喋れるらしく私に日本語で話しかけてくれた。
伯父は私に結婚祝だと綺麗に包装された小さな箱をくれた。私は面倒なことが嫌いなのでこういうものはさっさと受け取り、礼を言う。
女にも何か渡している袋に入っていて、どうやら中身はお茶のようだ。女は申し訳ないと断固として受け取りを拒否している。私はお茶くらいなのだからもうそこら辺で受け取れよと見ていたが、そのうちに泣きだし、伯父伯母にしっかりとだきしめられ、私たちはお前の親みたいなものなんだからねと慰められている。私はぽかんと蚊帳の外だ。
女はやっと結婚祝いを受けとった。伯父伯母は帰っていった。
女にどうしたのか聞くと、結婚祝いの中身はお茶ではなく”金”だった。台湾ではそいう習慣があるらしい。普通なら結婚式をあげるのでそれでトントンという計算なのだが、私たちはその結婚式を挙げないので受け取るのは申し訳ないと、押し問答になった末に感極まって泣いたらしい。面倒くさい。
ちなみに私へのプレントは音楽と言っていたので、何かと思っていたら1TBの小型HDDだった。中に170Gの音楽がたっぷり詰め込まれていた。イイね!HDDと金はいくらあっても困らない。そのうえUSB3.0と更に気がきいてやがる。

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