2013年2月12日火曜日

朝、メシを喰いにコンビニでも行こうと兄貴の家を出る。鍵は置いてある所は前に泊まって知っていたので鍵を持ってでた。
台湾の家庭の扉は閉めると自動的に錠がかかる。ホテルと同じだ。扉をしめてふと鍵束の鍵を合わえてみたがどれも合わない。ここで気がつく、私が持ってるのは実家のマンションの鍵だ。
昨日の夜、兄貴もメシはコンビニが近くにあるからとか行っていたので鍵は置いてあると思い込んでいたが、どうやらこの部屋の鍵は二人が全部持っているようだ。
しょうが無いので諦めてコンビニ行く。セブン-イレブンの激辛おでんで朝飯を済まし、オートロックのマンションの入り口で中に入る機会を伺う。
大分時間がかかったがマンションに入るとエレベーターで兄貴と再会。兄貴も私に鍵を渡し忘れたことを気がついて私を探していたらしい。
兄貴の車で空港へ。その道すがら兄貴が話し始めた。なぜ女の両親が私を台湾に呼び寄せたかを。
女が生まれた時、足が曲がっているという障害がありまともに歩けなかった。―その話は私も聞いていた。施設に入れるかどうか迷うくらいだったらしいが、両親が頑張って手術を受けさせ、普通になったという。女はそのことを深く感謝しており、私にその話をしたとき泣いていた。
ともかくその事を女の両親は深く思っており、そばに置いて面倒を見なければならないと心のなかで思っている。
私はその話を聞いて、理解できるような、理解できないような微妙な感じだったが、感情優先で行動するきらいが女の両親はあるので、納得はした。
両親を空港で拾いホテルに送る。まだチェックインできないので荷物だけカウンターに預け、喫茶店で、女を待つ。30分後くらいに女が来た。
女と両親は2年ぶりくらいの再会だ。女は親父さんの状況を両親に説明した。体調が大分悪いが朝は調子が良いので、明日の朝女の実家で会えるようにすると。
取り敢えず今日はホテルの近所の夜市でメシでも食おうということになる。
ホテルから一番近くてデカイ夜市にタクシーで向かう。
台湾は旧正月真っ只中。9日間の休暇でそこら中ヒトだらけ。夜市も酷い混雑で私の両親は直ぐに参ったようだ。
ちょっと食べ歩いて、適当な店で炒飯やら麺やら何やらを喰ったら、もうどうでもよさそうなのでホテルに帰る。この時に女と両親の間でどっちが勘定をもつかで激しい鍔迫り合いが度々起こる。
台湾人は客が来たら全ての金を出すのが常識だ。更に女にはわざわざ台湾に来てもらったという負い目が有る。なのでとにかく金をだしたい。両親は可愛い嫁に金ださせるわけには行かないと金を出したいと相当面倒な状態だ。
私は女に私の両親が恥をかくからと説得し両親が出した金を女のカバンにねじ込み、取り敢えずは解決した。
ホテルに帰ると、女は私にホテルのソファーで寝泊まりして両親の面倒を見ろと言って帰っていった。
それから女から電話があった。親父さん入院することになった、でも部屋がなく救急病棟の廊下に寝ている状態だという、明日病室が開く予定なのでその時に会えるようにすると。で両親がいないので実家で寝ろという。
私が帰る理由が意味の分からないものだったので、一体全体どういう意味だと私は抗議も込めて聞いたが、女の答えはつべこべ言うな、もう迎えに向かっている、あと五分でつく。
私は両親にやっぱり女の実家で寝ると言い、ホテルを出た。
女と兄貴が車で迎えに来た、台北市の病院に入院させそのついでに私を拾いに来たのだ。
家にかえり、女と一緒に眠る。多分理由はこれだろうと納得した。

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