2012年12月3日月曜日

2012.12.03

仕事。来週の金曜日にはこの職場を去ると思うと全くやる気も出ない。元々ぬるい雰囲気でもあるので余計だ。チャンスは最大限に活かす主義の私だ。ぬるま湯にはとことこん浸かってしまう。ここで腐っていくより良かったのだ。
帰りの電車の中でジェイム=スエルロイのLAコンフィデンシャルを読み耽る。(エルロイのLAを舞台にした四部作の警察小説だ)後少しで読み終わる。エルロイは凄い、こんな複雑な物語をよく吐き出せるもんだ。きっと頭の中には宇宙があるに違いない。
何年前だったか。8年くらい前、初めてエルロイを読んだ。理由は2つ、馳星周が好きだったから。つまり私が馳星周が好きで、馳星周がエルロイを好きだったから。ホワイト・ジャズが最高だというので読んだ、が全く良さがわからなかった。何度読んでもまるで頭に入らなかった。最後まで読んだのかどうかも覚えていない。ただエルロイがいかれてるのは理解できた。
ホワイト・ジャズを読んだ頃、私は自衛隊にいた。そしてそのホワイト・ジャズは熱を出して寝込んでいる後輩に、くれてやった。光熱で浮かれてる時にはちょうど良い本だと、言って。もちろんこれが理由ではないがそいつは除隊後、警官になった。
そしてつい最近、映画のLAコンフィデンシャルを観返した。その次の日ブックオフでLA四部作が100円で売られているのを見つけ、LAコンフィデンシャルだけかって読んでみたら、読めるのだ。8年前はエルロイの文章がまるで頭に入って来なかったのに。私はやっとエルロイが分かるようになったのだと気が付き次の日に四部作の残りを買い、最初のブラック・ダリアから読み始めたのだ。
そして今日LAコンフィデンシャルを帰り道の駅のホームで読み終えた。遂に8年かかったがホワイト・ジャズに辿り着いた。年を喰うのも悪くない。

家に帰りSkypeを立ち上がると女がプレゼントを受けたったようで、ネックレスを付けて嬉しそうにしていた。しかしネックレスがねじれまくっていたようでソレをほどくのに一時間掛かったと怒られたが、怒ってはいないようだった。

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