目覚めると窓は、ある台湾のラブホ。

朝女が来て飯を喰わされてる。今日はどうすか聞かれる。職探しに出かけたいところだが、アタリをつけてる就職サイトは、日本系なのでこのド年末やってない。まぁ年越してからボチボチやっていこう。

なら女が週末だけバイトしてる店でコーヒーでも飲んでればいいというので、台北駅まで行く。

台北駅の中にその店はある。日本企業のシュークリーム屋の海外支店。

女は昔ここで正社員で働いていたが、親戚に別の会社を紹介されて今は週末だけバイトしている。女が言うには未だに自分はNo2なので、私が店で一日中何をしてようが構わないという。

とは言え一時間もいれば退屈なので、ノートPCをカバンに放り込み光華商場へ向かう。

光華商場は言ってみれば日本橋とか秋葉原みたいな感じのところだ。PCやらモバイルだの周辺機器やら高級スピーカーだのそういった店が何百件も入ったビルがあり、その周りもそんな店がひしめき合っている。

目的はNokiaの携帯に、包膜。

光華商場はつい数年前建てなおされ今は5階建てで、いつも1階から順繰りに見ていくと大体一時間くらいかかる。

久しぶりに来たのでフラフラとそこら中見ながら5階まで上がることにする。途中で Kidle Paperwhiteのカバーを買う。5階まで上がってくると店の数も客も激減する。4階、5階に包膜の店が多いのでチェックするが店が少し減っていた。

その中で適当な店を選んで入る、包膜の大会で優勝したとか、テレビで紹介されたとか書いてあるのでまぁ大丈夫だろう。

包膜というのは携帯やPCのスクリーンや外装に保護シートやデコレーションを貼ってくれる店だ。日本でも最近は多くなってきたが、台湾はその比ではなく本当に何処でもある。

新しく買ったノートPCに外装にイラストのシールをビッチリ貼

ってやるつもりだ。外装だけなら1200台湾ドルというので、それでいいと答え、金とイラストのデータを渡す。一時間後に来いと言われたのでその間にNokiaの携帯電話を探す。

面倒くさいので適当な店でNokiaの携帯買いたいというと4,5種類出てくる。古いストレートタイプ、日本で言うところのガラケー、多少迷ったが一番安かった2300台湾ドルのを買う。SIMカードを放り込めばすぐに使える。昔、二年留学していた時もNokiaのガラケーを使っていたが品質は最高だった。

時間を15分くらい過ぎてPCを取りに行くが、出来てない。店のソファーに店長のお姉ちゃんの母親のバアちゃんが座っていて、まだかかるから座っててねという。その後結局40分らい待たされるが、まぁ台湾てのはこんなモンだ。待ってる間、バアちゃんにこのイラスト好きなのと聞かれ、好きだと聞かれると、姉ちゃんと一緒に笑われる。まぁこんなもんだ。

その後、留学時代にルームシェアしていたルームメイトが台北駅の近くで、台灣、日本、韓国の交流イベントをやっていると聞いていたので、顔を見に行く。すげー人数が集まっていて忙しそうだったので、声を掛けて本当に顔を見ただけで引き上げる。

女を迎えに行き、近くでワンタン麺を喰う。携帯を買ったというともったいないとぐちゃぐちゃ言われたが、使えなんだからしょうが無いだろうというと、納得した。SIMカードを放り込み、コンビニでポイントを買う。これでやっと通信手段が確保できた。