2013年1月4日金曜日

朝起きて、映画を観ながらラブホを引き払う準備。今日から女の実家に移動する為だ。
昼頃、荷物を片づけ受付に鍵を返す。長期滞在してたが、ありがとうの一つも出てこなかった。
女が仕事を終えるのを待って一緒に移動する予定なので、しばらくは時間を潰さなければならない。
駅のコインロッカーにスーツケースを預け、板橋行きの電車に乗る。
私がいつでもネットできるように、女がデータ通信端末を借りてくれていたのだが、今日が返却期限。板橋の中華電信の店まで行き、データ通信端末を返す。
暇なので少し台北駅付近をぶらつき、飯を喰う。ワンタン麺と炒飯。こっちの人間じゃほぼしない食い合せだ。主食と主食を一緒に喰う感覚らしい。
また電車に乗り新北市まで戻る。駅近くのモスバーガーに入る。24時間営業でコンセントがある席もある上にWIFLYというwi-fiサービスも使えるのでうってつけだ。
WIFLYは台湾の大抵のコーヒーショップ、ファストフード店、コンビニでwi-fiが使える。料金は一ヶ月でも500台湾ドル、全く問題ない。
PCからそのままカードで料金を払って使える、面倒なのは身分確認に携帯電話が必要なことぐらいだ。
バーガーを喰いながら、iTunesで極大射程をレンタルして時間を潰す。何故か急に極大射程が見たくなった、理由は、分からない。
極大射程が終わったくらいに女から連絡が来た。合流するが移動する前にコーヒーショップでミーティング。
女は両親に、私が今日到着したと伝えてあるので、それに合わせること。
本当は今日にでも、さきに結婚させてくれと頼むつもりでいたが、今日来たばかりでいきなりはないだろうとなり、明日か明後日、父親の健康状態を見て、頼もうということになった。
女の父親はガンの手術をして数年経つが、まだ体調が良くなく、何度か手術をしている。最近また特に体調が悪いから、体調を見て機嫌がいい時に話したほうが良いという結論だ。
女の実家は6階建てのマンションだ。5階と6階の部屋を所有しており、改装して中でつながっている。
女の両親は、私から言うとはっきり言って変人だ。
特に子供に異常なほど厳格で、女の兄貴が27.8歳の時に髪を茶色に染めたのだが、ブチ切れてエライ騒ぎになった。特に母親はしばらくの間口もきかなかったらしい。
私が到着すると食事を中断して、歓迎をしてくれた。私達もそのまま食卓につく。
この一家は健康マニア家族だ。父親の健康状態が悪くなってからは、更に、だ。
食卓に並ぶ料理は台湾のくせに油っけが全くなく、それどころか味もない。味のない家庭菜園で作った有機野菜と魚だけの食卓。肉はほとんど食わない。台湾人の中ではかなり珍しい食生活だ。
その生活は質素そのもの、酒なんぞ一滴も飲まず飲むのは水とお茶だけ、趣味は旅行と家庭菜園。普段は家庭菜園の世話とテレビと経済雑誌をみて過ごしている。
私だったら酒でも飲まなければやってられない生活だ。
食事が終わると、私は女がもともといた部屋に済むことになる。女が荷物を空き部屋に移動させるから少し待てと言い引越しを始めるが、ものの三十分で作業は終了する。
私がこの一家に感じる変人感の数ある中の一つは、このモノの少なさだ。女は事前に準備もしてないのに三十分で全ての荷物を移動させた。
これはこの部屋というか一家全体的に言えることだ。本当にモノが少ない。すごくガランとしている、
生活感を感じないほどに。
女の部屋を例にあげて言うと有るのはベッド、机、衣装箪笥、棚。そこにすべてのモノが収まっている。有るのは服、化粧品、ノートパソコン、身の回り品の細々したものくらい。本やら雑誌やらCDやらDVDやらかさばるものが全くない。強いてい言えば本が数冊程度だ。この部屋全体もそんな感じだ。
私のような人間がこの家で暮らしていけるのだろうか。





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