2013年1月12日土曜日

朝、熱い豆乳で饅頭を胃袋に無理やり流し込み食事を終える。
今日は一日中でかける予定だ。普通なら女と出かけるところだが、一緒に一日出かけるとまた親にグダグダ文句を言われると言うので、私は一人でバスに乗った。乗った。
目的地は北投。温泉街だ。
こっち来て以来、湯に浸かった事がない。こっちの連中は毎日シャワーを浴びるが、風呂には入らない。その習慣がない。大抵の家にバスタブがない。ついていても取っ払う。女の家も取っ払われている。だが日本統治時代の名残で温泉街は有る。
北投もそんな温泉街だ。大抵がホテルが風呂屋やってるパターンで、そこら辺は日本と大差ない。
電車をおりしばらくブラブラしたが、一番新しく綺麗な風呂屋に入った。値段は600元、日本円で1800円くらい。
公衆浴場だと水着つけきゃいけないところもあるが、ここは水着は必要無いようだ。地下のくらい感じにジャグジー、サウナ、スチームサウナ、水風呂とほとんど日本と大差ない。
違うのは、サンダルがあるのと、サウナがヌルいのと、バリ風のベンチがあったりするくらいだ。
客が私一人だったので、久しぶりにサウナと水風呂を堪能した。
そのあとカフェでコーヒーを飲みながら休んでいると女からメール。お母さんと私のことを話したという。先に結婚しなければ仕事を見つけるのが難しいと。私が反応はどうだったか尋ねると少し起こっていたという。少し。悪くない反応と観ていいだろう。帰ってから詳しい話を聞くことにする。
その前に晩飯。留学生時代通っていたタイ料理屋でたらふく喰い帰る。
家に帰ると女の両親が笑顔でお出迎え。お母さんにだけ話したらしいが、とくに表情に普段と違うことは感じられない。
夜二人が寝てから女から話を聞く。
お母さんが私の仕事探しの状況を尋ねられたので、結婚ヴィザがなければにっちもさっちもいかないと伝える。
お母さんは不機嫌になり、もし結婚して私が直ぐに日本に帰ってしまったらどうするのか?とか台湾は日本より給料が安いのにとか、私は長男なのに台湾に来て大丈夫なのかとか、いろいろ言われたという。
それを聞いて、そんな話は私が来る前にせえよ、こっちは百も承知で来とんねんボケとんかババァとキレる私に女は答えた。
私は日本にも簡単に帰らないし、私も家族の承知で台湾に来ていると伝えたという。
女がそこまでハッキリ親にモノを言うのは珍しい。私は女に礼を言った。
一時間も話して、私たちは眠った。次は私が親父さんにとりえず籍だけ入れさせてくれと頼まねばならない。

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