2013年1月8日火曜日

今日は女が両親に私が面接に行くとウソをついているので出かけなくてはならない。
女は両親の機嫌を良くする為にさっとウソをつく。厳格で細かく気分屋の両親と暮らしていた為に身についた習性だ。兄の方もこの傾向がある。私はこの親子を見ていて甘やかし過ぎるのも問題だが厳しすぎりのも同じくらい有害な問題だとつくづく思う。
一見この家の子どもたちは、親の言うことをよく聞き、何でも言われたとおりにする。兄も結婚し家を出ても週末には必ず帰ってきて一緒に食事をとる。理想的な仲の良い家族に見える。が、その実細かいウソから大きなウソまでウソが家の中に溢れている。
私も両親にウソをついた事はもちろん何度もある。が、ここまで日常的にウソをついたことはないし、大きな隠し事もない。
例えば女は大学4年生の時に成績が悪く落第した。しかし親にそれを言い出せず、卒業できたと報告し、結果自主退学した。この家族は皆善人ではあるのだが、何かが少しねじれておかしな感じなのだ。
まぁとにかく出かけなくてはならないので、昔のルームメイトと昼飯を喰う約束を取り付けた。
時間になり家を出るが、女に教えてもらったバス停の場所を忘れた。一回原付の後ろの乗っけられてさっと歩いて10分くらいの道を説明してもらったのだが、他にも幾つかの道を教えてもらった事もあり、ごっちゃになって思い出せない。
しょうがなく女に電話するとキレられる。仕事中なので10秒以上は話せないといった感じで電話は切れた。
雨も降ってきて、時間にも遅れそうだ。面倒くさいのでタクシーに乗り込む。80元なので日本円にすれば300円以下だ。
女から再び電話がかかってきたのでタクシーに乗ったというと散々罵られる、後でメールでも罵られる。
もう面倒くさいので、無視して元ルームメイトとのランデブーポイント:萬華駅へ。
10分前に到着する。もちろんルームメイトは着てない。10分後に電話するともうすぐつくとの返答。
日本人は約束の10分前に到着し、台湾人は約束の10分後に到着する。という話は日本人と台湾人の比較によく引き合いに出される話だが、今日は偶然だがその通りになった。
元ルームメイトHは私と同い年の35歳で、職業はフリーのデザイナーだ。Hは日本人の女性と結婚している。
私がもともと日本人の留学生仲間と一緒にルームシェアしていたが、仲間が出て行ったり、帰国したりした時に、ネットで新たなルームメイトを募集した時に知り合った。
私たちは馬が合い、以後一年は私が帰国するまで一緒に暮らし、その間いろいろ助けてくれた。
約束の時間から10分後にHが私を車で拾ってくれた。そのあとまともに味のある飯を喰い、コーヒーを飲みながら数時間話す。
私の現在の状況を話すと、一緒に住んでるくらいなのだから先に結婚するのはほぼ大丈夫だよと言ってくれた。この一言に私は大分安心を覚えた。
その後は、Hが最近主催しているイベントの話になる。Hは台湾、日本、韓国の主に留学生を集めて交流会を開催している。
ほとんど一人で準備しているらしく大変だと話していた。私は前回顔だけだしたのだが、中々面白そうなので運営に空きがあればイッチョ噛ませろと頼むつもりだったのだが、空きもクソもなく二つ返事だ。
それから家に帰るが誰もいない、いない。女の両親は病院だ。ここ毎日微熱が出るとかで検査にいっている。
女が帰ってきて、先に一緒に飯を喰う。それから電話がかかって来るが大分悪いらしい。
女が2月に私の両親が来るのだがやはり会えないかもしれないので来ないほうがいいと言うので、母に電話し謝る、チケットのキャンセル料は出すと話す。
大して怒ってはいなかったが不愉快さは伝わってきた、それならいつ行けばいいのかと聞かれる。
わからないと答えるしかないのだが、元々女の両親が何度も会いたいというので、頼んでいたのだ。
また母はいろいろな活動をしていて多忙なので、その時期にあわせて色々予定をたていたので大分もしわけないことをした。
女がお詫びのメールを書くので、怒らないようにはどう書けばいいかと聞いてきたので、それほど怒ってはいないが、もうすでに怒っているので、どう書いても無駄だ、とにかく謝れと言った。
女がしょうがないからどうのこうのと言うから、それをきっかけに、申し訳なさとストレスで私の怒りが女に向いていしまう。
私が今回の件で引っかかってるのは、女の母親が私に、仕事を見つけて落ち着いてからの方がいいんではないかと言った事だ。
それなら私が台湾に来て直ぐ2月に呼ぶが予定はどうだと聞いた時に言えば良かっただろう、それ以前に数年前から何度も親を呼べ呼べ言ってたじゃねぇかと、あれは何なんだと私が言うと、女は申し訳なさそうに母親の性格だと答える。
だいたい親父さんも具合は確かに悪そうだが、飯は食欲はないとはいえ飯は三回食ってるし、昼間はテレビ見たり買物とか行っている。私の両親と会えないほど悪くないだろうというのが私の正直な意見なのだ。
女はこれから悪化するかもしれないから頼むといい、素直に何度も謝るので、私も落ち着いた。
女はとにかく普段自ら謝らない。女に原因があり喧嘩になった場合、私が徹底的に女の非を指摘して強制しないと謝らない。
それが素直に何度も頭を下げて謝るので、私はこう言った。
私が本当に怒りを感じているのはお前の母親にだ。良い人であるのはわかるが、今後このようなその場の感情に任せた態度で重大な事をいきなり翻してもらっては困る。もう私の両親には私から台湾に来てくれと頼めない。今後もしお前の母親が父親の体調が良くなって、機嫌よくいきなり来てくれと言われた時には、私は怒りをコントロールする自信がないので、良くい含めておけ。
女は渋々承知した。
夜の10時半を超えたが両親は戻ってこない。女が寝ようというので私も眠かったので眠った。



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