2013年1月21日月曜日

今日の予定は、行動開始だ。結婚の手続きの。
日本から戸籍謄本が届くので、まずこれを婚姻要件具備証明書―独身証明書に変えなければならない。
婚姻要件具備証明書と婚姻届を持って、台湾人の住む地域の市役所にそれを提出する。これで結婚は完了する、台湾側のは。
午後休をとった女と待ち合わせる。それからそこら中へ電話して手続きの確認。
だがここで面倒な問題が噴出。台湾のお役所仕事は荒い。荒い。
留学していた時の話だ。留学生は一定期間を超えると長期ビザの申請をするのだが、これが中々の難関で、泣かされた留学生の話をあげたら暇がない。
荒いのだ。お役所仕事が。人によって必要な提出書類が違ったりは当たり前で、認められるかどうかは窓口次第という有様だった。
それで私達がぶつかった問題はどこで結婚の手続きをするのか?日本であれば役所一択なのだが、台湾も含め海外でわりと一般的なのが裁判所だ。裁判所で簡略化した式を上げて結婚が認めらるというのだ。その後の日本と同じように市役所へ戸籍を登録し結婚が完了する。
しかし五年前に法律が変わり、裁判所をすっとばして日本のように戸籍の登録するだけで結婚ができるようになった。
まず市役所に必要書類の確認の電話を掛けるが、まず裁判所にいけといわれる。
これだ。法律が変わって5年立っているが知らないのだ変更されたことを。下手をすれば当日市役所で門前払いだ。
取り敢えず時間がないので、台北の交流協会(日本大使館)へ向かう。が、途中でパスポートを忘れていたので一旦家に戻ったので、時間がギリギリになった。
交流会の場所は、女が昔の会社があった同じビルと同じという。じゃ場所は大丈夫だと安心してバスを降りると、女が近くのおっさんに道を聞いている。
同じ場所で知ってるのじゃないかと聞くと、「感覚、感覚よ」と答えた。久しぶりにど天然ブリを発揮。
なんとか交流協会を見つけ出し、戸籍謄本を提出して、日本側の承認を受けた婚姻要件具備証明書を受け取る。
あとは台湾側の認証も必要だ。私たちは外交部―外務省へ向かう。
外交部が閉まるのは5:00。現在時間4:20。乗り換え一回で4駅分くらいの距離。ギリギリだ。
私たちは小走りで外交部へ。その途中で女が何で外交部へ行くの?と私に聞く。10回は説明したろうと怒鳴り私たちは外交部へ。15分前。
申請サッと終わる。受け取りは二日後だ。ついでに外交部のオバサンにビザの詳細な取り方を
教えてもらう。
台湾で申請する方法と、日本で申請する方法がある。
観光ビザで入って台湾で申請すると日本に一度戻らなければならないという。
私達にとって一番早いのは台湾で結婚して、日本で申請する方法。
もともとは台湾で申請するつもりだったが、ある書類をとりに日本には一度戻らなければならない予定ではあったので、飛行機の予約だけはしていたが。大きく計画が狂う。
私と女は取り敢えず台北駅近くのモスバーガーで状況整理と作戦会議。
問題点―ケツが決まった事。2月の12日私両親が来るのでそれまでに私は日本から台湾に戻らなければならない。12日だ。
問題点―申請に必要な書類に無罪証明書というのがある。これは各県の警察本部で申請するのだが、発行に2週間かかる。
問題点―台湾の大使館に当たる機関が日本に少なく、愛知県は大阪支部の管轄になるので、申請に大阪まで行かなければならない。その上、申請は午前中のみで翌日の発行。最低でも16日はかかる上に、大阪に一泊だ。
となると私たちは23日か24日に結婚して、さっさと日本に出発しなければならない。チケットの変更も必要だ。
女がいきなり結婚の日取りを決めたら両親が何というかと険しい表情。日取りを選ばねばというが、もう待ったなしですよ。親父さんには私から話すと女にいった。
帰り道に、女が私が日本に帰る事は両親には秘密にするという。日本に戻るというとチケット代がもったいないだの、無計画だの小言を言われるが面倒くさいからという理由だ。両親には私が泊まり込みで家庭教師に行くといえばいいと言う。
確かに元々は3日程度の帰国の予定だったので、私も女が両親にウソを付くのを認めていたが、二週間以上というのは無理がある。しかも女は一日2000元、日本の金銭感覚なら日給二万円とふいていた、これ以上ウソを重ねると面倒なので、私は日本に帰る事を言うと女は絶対拒否。
家についてからもその議論は続く。
女は今は親父さんの体調が悪くて機嫌が悪いからすごく面倒なことになると、絶対拒否。
だが、いつもこの判断が私たちの状況を悪化させてきた。私は餅は餅屋と思い、女の気難しい両親の対応は女の意見を尊重していたが、ここまで予定がつまるともう私が完全にコントロールした方がいいと判断し、女の意見をはねのけた。面倒は嘘はつかない、と。
女地べたに座り込んで泣いて拒否。本当に今年30かとキレながら呆れる。
私が断固拒否の姿勢を崩さず、しばらくすると30歳にもどって取り敢えず承知した。
夜遅くに長男がやってくる、明日女が親父さんを病院に連れて行くのでその書類を渡しにきたのだ。30分ほどごちゃごちゃやっていた。
普段は長男が病院へ連れて行く担当なのだが、嫁さんがもうすぐ子供が生まれるので明日は女が連れて行く事になっている。
私はもう直ぐ義理の兄になる男に戸籍謄本とともに送ってもらったお守りを渡した。
今夜話そうと思ったが、親父さんはヘロヘロな感じなので、明日話すことにした。
わたしと女はどこで結婚するのかネットで政府関係のサイトを片っ端から調べて、眠った。


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